ハブラシ。

「捨てる」のって、苦手です。「活かす」のが得意だと自負しているから、こそ・・・かな。
でも、心を放すことって大事な時もある。掌に握っているものをそっと放すとき、新たな希望を掴む準備が整うこともある。なぁんて、大げさなことをいちいち考えないと、捨てられない性質で、困っている。(--;
「青山のお婆ちゃん」が捨てられない性質だった。箱や、リボンや、峠の釜飯の「釜」がいっぱいある家だった。家や納戸は狭くなって、物陰で暗くなって、風が通らなかった。玉石混合で、賞味期限の切れたお菓子が大事そうにとってあると思えば、花押のあるような茶道具が、台所に無造作に置かれていたりした。こりゃ、遺伝子じゃなくて生活習慣だろうから、引き継いではいけない、と思う。

この日、古いハブラシを・・・、捨てた。ブラシだけに、後ろ髪を引いた。それで、拾い上げて、改めて合掌してから、捨てた。
ハブラシ。_c0049825_0323769.jpgハブラシ。_c0049825_0331725.jpg
by soukou-suzuki | 2008-07-09 00:47 | Hikari NOW!
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