11月11、12日。人形町(水天宮前)のホテル吉晁で
「あだちこげい」の『二人展 -煌いていま-』がありました。手描き友禅の伝統工芸士、
安達雅一氏と、息子さんで松浦社中の安達朋隆氏との親子展示会です。安達雅一氏は有名人だが、朋隆氏が今年H18年、産業労働大臣奨励賞を受賞したことも嬉しいニュース。
母と夫と社中の仲間と待ち合わせて駆けつける・・・はずだったのですが、私が寝坊&遅刻。(><;)10分遅れでみんなの後を追う途中、水天宮の駅でばったり
知人と出くわした。仕事を終えてこれから週末をエンジョイするところだと言うので、
「ちょっぴりお時間あれば、着物の展示会だけど、一緒にいきません?」
と、思えば強引なお誘いだったかしら。まぁ、旅でなくても道連れ、世は風まかせ、週末は人任せ♪
「せっかくきたんだから」、と母が惹かれている無彩色の墨染めの着物の様子を見るための、立体モデルになってもらった。(わ~い、会った時から着物姿が見たいと思っていたのです!夢は急に叶うときがある♪寝坊がきっかけで叶う時だってある!)Gパン、カットソーが、見る見るセレブ、見る見る女将に。見ている方がどきどきしちゃう。控えめすぎる着物なのに意外と素敵。
「やっぱピンクも着せてみた~い!」、という私の強烈なリクエストで、あれこれ着せ替え人形にしてしまった!イメージしていた通り、明るくて薄い色の上品な着物が似合う。髪をアップしたら別人ですね。こうして何人が新しい自分をみつけて、変身していっただろう・・・。絹は、袖を通して触れているだけでも癒される。優しい衣擦れの音、しなやかな感触、染色による目からの癒し、錦や箔の眩しさ。着物に包まれる時間は、優しい川風に吹かれながら、水明りの煌きを眺めるほど気持ちよいものです。
雅一氏の作品から。
「煌き」
「山路ゆく」
朋隆氏の作品から。これはフランスのリヨンにある織物博物館で見せてもらったモチーフをスケッチしてきて文様にしたもの。「リヨンの夢」