贅沢な小春日

五島美術館に”ちょい”とだけ行きました。
展示が和歌集の書なので、素養のない私には鑑賞力不足!それでも「触れていたい」と思わせるのだから「文字」は不思議な魔力を持っている。ミロやピカソの絵を見る時のようなまっさらな気持ちでその「形」を眺め、力の入り具合や墨の擦れ方で書いた人の「その時の気持ち」など想像して楽しみました。
会期後半だからか、もの凄い人ごみでした。1時間で早々に展示場を出て、庭園を少し歩きました。
風もない穏やか~な日。人は少なく、落葉は多し。
ほどよく温まっていそうな石灯籠の上で昼寝する猫。アーユルヴェーダ中の美女を思わせる恍惚の目と伸びやかな肢体に、こちらも思わず伸びをしました。
向こうには、芝生と青空を縦に繋いで、すっくりと立ち上がった姿勢のよい銀杏の黄葉。
全てが穏やかな静寂と豊かな光で私たち二人を包んでいました。
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青年部の部長のバトンを私に渡してくれた元木さんと二人、うららかな小春のひと時を五島の庭園で過ごせるなんて・・・部長職が始まった当初はもとより、春・夏・秋と行事を駆け抜ける日々には想像もできなかった「真」の贅沢です。
それを「充実」と呼ぶには目まぐるしすぎ、解釈も自己反省も消化不良なこの一年間でした。その「青い時」に常に付き合ってくれて、影となって日向となって、縁の下に潜ったり、矢面に飛び出していったりして、今日まで「ひよこ」を助けてくれた元木さん。
その優しさはきっと、経験者のみが持つゆとり・・・。ああ、先達はあらま欲しきかな。
「率直に、はっきりと、温かく伝える」そんな彼女の性格が、今日の「小春日和」と重なって、多摩川の向こうに走る飛行機雲がなぜかとってもいとおしく感じたのでした。
by soukou-suzuki | 2005-11-30 00:38 | Hikari NOW!
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