ルクセンブルク皇太子殿下、妃殿下を野点席にお招きする機会に恵まれました。
明治神宮献茶式は三年に一度、裏千家のお家元がご奉仕され、その回廊席で青年部が野点席をさせていただきます。
たまたま、巡り合わせで私たちが席を持たせていただき、晴天に恵まれ700人を越えるお客様に、神殿を借景に薄茶を召し上がって頂けました。
さらに、その日に、ルクセンブルク皇太子殿下ご夫妻が参詣されることも奇遇ですが、まさか、まさか野点席にいらしてお茶を召し上がってくださるとは…。
お優しくて穏やかなお人柄の両殿下。
茶席の趣向も興味深げにお尋ねくださり、神撰田の稲穂を入れた花もしみじみご覧になられて、私も稲穂と一緒に頭を垂れて恐縮しました。
「こんなに美味しいお茶を飲んだのは初めて」
「訪日団みなに飲んでもらえばよかった」
など身に余るお言葉をいただき、仲間との記念写真にも応じてくださいました。
一期一会。
お茶の持ち力。
しなやかな力。
信じてまた進みましょう。