日本橋人形町の路地に、ちぃさいパリみぃつけた。
シェ・アンドレ ドゥ・サクレクール。
ご両親がモンマルトルでカフェを営んでいたという、目の美しいマダムの店。
カフェオレ一杯の私にテラス際の小テーブルと寛ぎをくれた。
気をよくしてスイーツも。
一人の客に気を配れるパリの粋をそなえている。
コース料理をなしで、アラカルトのみのビストロ的カフェ。
ファーブルトン(生地かモチモチのプルーン入りケーキ)と牛乳三分の二のカフェオレで、時間外仕事までの時間潰しの30分がモンマルトルの一人歩きに変身。
人生、悪いことばかりじゃない。少し疲れていた心をそっと撫でる。
優れたカフェは、一杯の温かい飲み物で人を幸せにする。
逆もあり。
東京は逆が多い。
カフェは糾える禍福の如し。
好きな人と来たい店を見つけることはすなわち幸せ。