金曜日、茶会にご招待いただいたお道具屋さんへお礼のご挨拶へ向かう。東京会館で買い物したらすっかりクリスマスムードになっていて、「いよいよ来たな、2010の年の瀬が…」とドキッとしました。2010年が終わる。世紀末はもう一昔前の話か…。
花金を新橋で。親しい友人と待ち合わせ、喧噪の街を上空へ少しだけ逃げて、蝦夷料理の店で夕食と晩酌。
いま、転機を感じているという友人の話を聞きながら、昨年の今頃は日々の決断がきつかったなぁとわが身を思い起こしました。え?あれは1年前のこと?世紀末より向こうに感じるけど。
「蝦夷料理」で思い出しましたが、そのころお知り合いが「シャーマンがいる店にいこう」というので、車を駆って夜遅くに「琉球料理」の店に行きました。
紹介者が何か聞いてみろというので、
「わたし、今、人生の分岐点で…」と口を切ったら、そのシャーマンが即座に、
「人生に分岐点でない日なんかないわよ」とニコっと笑ったので、
「あはは!おっしゃる通りです!」と自分でも爆笑してしまいました。
可々相笑。お互いに笑っておしまい。
「私、悩みがあるんです」と言ったら、即座に、
「悩みのない人なんかいないわよ~」と言ってくれたのかしら?
「気が狂いそうなんです!」と言ったら、
「じゃ、まだ狂っていないのね」と笑ってくれたのかしら?
「大事な人に裏切られたんです!」と、もしも訴えたら、
「あなたは人を裏切ったことはないの?」と聞かれたかしら?
毎日、しっかり選んで生きてきたから大丈夫。いや、もししばらく選ぶことを休んでいたとしても、一度でも自分で選んだことがあるなら大丈夫。メニューのどれを選んでも、自分の人生自体を踏み外してしまうことはできない。分岐点を選び間違えることはない。どっちの道も自分自身なのだから。行き止まりだったら?戻ればいい。