杏(あんず)

杏(あんず)_c0049825_1811748.jpg鶴屋八幡のお菓子。
先週まで「枇杷(びわ)」の形で「初夏」という銘だった同じ素材が、今週は杏(あんず)になった。
みどりさす清水谷の窓辺に似合うのでつい持っていってしまってパチリ。

しーん。静けさの中で、至福の「待ち時間」。最近は「待つ」という時間を味わう機会が本当に減りました。隙間に入れ込みすぎちゃうのです。「待庵」というお茶室(国宝)がりますが、待つという時間は、味わい方一つで苦痛にも至福にもなりますよね。

この日は、稽古場に新しいお仲間が誕生しました。入門者の初稽古を待つひと時。
ようこそ、そしてどうぞよろしく「お付き合い」のほど、お願いいたします。

人の一生の中で、残念ながら「出逢い」は有限です。無限だと思っている方がいますが、それが誤解です。
同じ今を生きる人類が、地球に60億人いると言っても、その全員に出逢える訳ではありません。ネットや交通機関が発達して、昔に比べて格段に接する人が増えたとは言っても、実は案外、限られているのです。

でも、一人との出逢いから広がる可能性は、まさに無限大です。
一つの出逢いごとに、私はいつも、自分の寿命がうーんと延びたかのように、未来への夢が広がります。

今日、一粒の「可能性」の種を授かったような気持ちでいます。先ず芽を出して、あら、根が先かしら?
葉はどんな形で、花はどうだろう。そんな果実をつけるのかな。草かな、樹かな。

今からしっかりお稽古して、秋のお茶会デビューです。お姑さんが着付けの先生なのは、着物に慣れるまでの、とても力強いサポーターですね。
フラメンコもされていると聞き、なるほど、姿勢の良さはそのせいかしらん、と見とれてしまいました。

お茶が、人生の楽しみをたくさん与えてくれますように。
by soukou-suzuki | 2010-06-17 16:06 | Hikari NOW!
<< 国際野点協会 関東第一ブロック公式ホームペー... >>