無量寺

用賀散歩中、無量寺(むりょうじ)の門へ吸い込まれました。2月15日午後。
薄紅色の梅の花に誘われて。花を弄ずれば香り衣に満つ、の自他一如(自分と対象が同化する)を体感。感無量。(^^)
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紅梅、白梅の潔さもよいけれど、薄紅色の梅は、ちょっと特別な空気を纏って、紅白合戦を遠めに傍観しているような穏やかな空気を纏っていました。
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境内は清浄で西日が傾くころというのに、松葉1本落ちていない。箒の掃き目が土に残り、マメに剪定された庭木は、丸刈り詰襟の厳しい男子校生を連想させる。手桶も柄杓も、キチっと真直ぐに配置され、向こうの竹垣同様、幾何学模様をなしている。
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連続模様も「江戸小紋」のような粋があるけど、細かな無作為の線の集合も美しい。
美しいものを目で追っていたら、ちゃんと「松・竹・梅」を写していました。ブログを書いていて今、気づきました!(@@;
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竹垣に写る棕櫚の葉翳。右は堂の外壁に浮き上がっている「木目」です。
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フェルメールのアトリエのような窓の光。ここに尼僧が佇んでいたら、私はその場で画家になったでしょう。
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鰐口(わにぐち)は軽く高い、好い音でした。
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几帳面。
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枝垂れ梅。あ、この石灯籠の形、和む。
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↓「さて僕はお寺の何処にいるでしょう?」↓力強い「卍」。
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お邪魔しました。滞在時間15分で、一つお経をあげたような、あるいは坐禅を組んだような心持ちに。
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by soukou-suzuki | 2009-03-26 02:08 | 散歩マニア
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