あまやかな部屋

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ポピーを束で買ってみた。
この花の魅力はローブデコルテにしたくなるような、ニュアンスのある「透け感」のある花弁。赤には赤の陰影、黄色なら黄色なりの陰影、やっぱり一番気になるのは白の陰影。
花の裏側から光を透かして見るのが好きで、何度も下からカメラであおってシャッターを切っている自分が、ふとオヤジかオタク的に思えて我に返る・・・。周囲には誰もいないので、安心してまた続ける。
花弁と、もう一つの魅力は、花芯。「これでもか!」って密集している蘂(しべ)です。粉をふった柔らかなトッピングが甘~い。この甘さで、「ポピー」というパピプペポな発音がさらに可愛い子ぶっていて、なんだかこちらが恥ずかしい。自分ならこんな名前はごめんこうむりたいものだけど・・・、知ってか知らずか(というより知ったこっちゃないだろうが?)周囲の思惑などお構いナシに、フワフワと甘ったれた花をヒラヒラ咲かせておいて、それでいて毛深く逞しい茎を露にしている。(^^;
んー、蕾に到っては「まだ目も見えない生まれたての恐竜の赤ちゃん」みたいなワイルドさである。口の端をあけて唸っているような顔立ちである。
何をコンセプトにしているのかさっぱり解らないところがポピーのカワユイところなのである。
美しいとは「凛」としていなくてはナラナイ!と思っている私は、ポピーを見るといつもお臍のあたりからヘナヘナと力が抜けてしまう。ことさらに好きでもないが、コソコソと買ったりする。
冬の寒い時期に、視覚的な暖房効果があるので買うというのが建前だが、ハードなコートを脱ぐと、ヒラヒラでフリフリのギャザースカートを履いているポピーの二面性に、ある種の羨望と嫉妬を感じているのかも知れない・・・?
冬は淋しさを連想させる白ずくめの部屋が、この子達の出現で確実にあまやかにヴィヴィッドに、暖かくなるのは確かである。
by soukou-suzuki | 2009-01-19 02:03 | 私のお気に入り
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