秋にはメルシャン美術館の壁一面を燃やし揺らしていた蔦が、すっかり冬枯れしていました。
この壁を彩る蔦紅葉が大好きで、何度か俳句に詠みました。
★蔦紅葉コンクリートも脈打ちて
真冬の今、コンクリートを覆う蔦は動脈硬化してます。近づいて見ると、紫の実が房状にたくさんついていました。クリスマスリースみたいでかわいらしい。
美術館は冬期休業しています。園内に併設したレストラン、『エルミタージュ・ドゥ・タムラ』のみ営業中でした。
しぃ~んと人気のない園内で、ブロンズの裸婦像が一人、たっぷり豊かな背中を曲げて日向ぼこしています。
見渡せば花も紅葉もなかりけり…です。
浅間全山『侘び』で満ち満ちています。