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柏葉紫陽花、燃える。

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柏葉紫陽花(かしわばあじさい)の葉が紅葉していた。

黒い紅。

紫蘇の葉みたいな震える紅さ。裏まで染め抜いた紅さ。
陽の光が、葉を透かして裏の紅さまで見せてくれる。
その向こうに重なる紅い葉まで紅いことを見通しなさいと光を当てる。

葉茎も紅い。
柏葉紫陽花は、紅一色の気分らしい。

花の白さと、その頃の葉の凛とした緑を思い出すと、僅かに面影のある同級生が別人みたいにオーラを変えて現れた同窓会にきたみたい。

スワンを練習していたトウシューズの女の子が、カルメンを演じるディーバ(歌姫)に変身していた…、みたいな。

過ぎた時間に何があったのか俄には想像できない。

聞いていいのかいけないのか迷う魅惑的な感じ…。
by soukou-suzuki | 2011-10-31 18:55 | Hikari NOW!

銀杏。

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並木もいいけど、際立つ黄金を放つ一本の銀杏黄葉もいい。
宿場町のどんつきを上ると社がある。鎮守の銀杏が一本、異彩を放つ。

はっ!とする。

うわ〜と思う。

ふい〜と感心する。

芸術に遭遇したときと全く同じ感触。

心が波打つ。

もし銀杏に生まれたら、私もえいっ!と黄色くなる。
空が蒼い日や、山が紅葉している頃に、いまだ!と力む。
ああ、未熟者め。
銀杏は回りなんか気にしていない。

ひたすらに、自分の色を出すのみ。

明歴々露堂々。
by soukou-suzuki | 2011-10-31 18:43 | Hikari NOW!

紫式部

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大内宿の町並みを行き、水路の脇に繁り栄える紫式部の彩りの巧みさに思わずため息。

それぞれの紫の個性。
紫と枯れ葉色の落ち着きコーディネート。
粒の愛らしさ。

なぜ植物はこんなに美しいのだろう。

というか、なぜ人は、日本人は、これを美しむ、つまり有り難がるのだろう。


でもこうして見つめていると、確かに、生命の維持に必要な何かを発している気がする。
by soukou-suzuki | 2011-10-31 18:15 | Hikari NOW!

白河、会津の旅

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再び白河の大古民家「這裏苑」で過ごす週末です。
静寂(しじま)と漆黒の底に沈んで眠りました。

翌朝、早くに車で会津へ向かいました。
初めての会津です!

会津はとにかく空が蒼いところでした。(この日が、でしょ)(笑)

最初は大内宿へ。
錦秋を背景に並ぶ宿場の町並み。
朝の陽光が眩しく、脳裏に届くよう。
自分自身が明るみに投げ出されたよいで歴々堂々としていたくなります。
水路の水音が豊かな水量と、清らかな水質を思わせます。
せせらぎを聞きながら坂を上れば、心の澱を水がさらって行く心地がします。


あー!

生きてる。
by soukou-suzuki | 2011-10-31 17:56 | Hikari NOW!

歯止め。

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自分で意識しないうちに、何かについて歯止めが効かなくなるときはありませんか?


買い物や、飽食や、残業や、体調不良、携帯メール依存や、愚痴や、引きこもりも…。


それぞれ現象は違うけど、どこか似ている。同じ匂いがする。

確たる原因がないから、自然に戻ると安易に見たり、逆に無理やり納得材料を探し求めたりしているうちに、なんだか抜き差しならなくなりそう。


そんなときはリズムを変えるようにしています。

軽いところでは、長めの散歩。

というか徒歩帰宅。

髪型を変える。

口紅を新調する。

本を声に出して読んでみる。

日頃のお世話に対してお礼状を書く。


洗面所の必需品たちの配置を変えてみる。


アイロンマニアになっていろんな物をプレスする。

靴を磨く。

玉ねぎやニンニクや生姜を滅多矢鱈に微塵切りする。
スポンジ、タオル、バスマットを新調する。


家の中で粗大ゴミがないか探して少しでも多く出す(ことに燃えてみる)。


詣でる。


なんだかこうしてみると、思い付くそばから書いたのに、結局家事や事務全般は心のスイッチなんだと気づく。


パソコンの最適化をするときアイコンが、欠けたキューブを細かいキューブで整形し直すイメージだったような気がする。


紙を揃えるときは、重ねてトントンと机に当てる。

隙間をなくすことが揃えることなんだろうか。

茶筒をトントンしていると、細かい茶葉は下の方に沈む。

身体をトントンとリズムにのせると、心の隙間が詰まって、形がすっきりするのかな。

細かいことは下の方へ沈みたがり、大雑把なものが表面に浮いてくる。

全然、別々の仕掛かり事が、細かさでくくられ、一辺に片付いたりする。


大揺れ小揺れしていたら揃わない。同じリズムでトントントントン…がいいみたい。


これらはリズムが乱れたときに、つまり惰性から何かに歯止めが効かないときに有効そう。


もうひとつには、生活がマンネリズムというリズムに支配されているときも歯止めが効かない。

そんなときは、心を動かさずにしんとさせてみる。

佇む。

樹の幹に触れる。

一枚の葉をつぶさに見る。
目を閉じて音を聞く。

大の字になり手を開いて天に向ける。

合掌する。

鏡を磨く。

キーボードの埃を払う。

スペシャル洗顔する。

祈る。

…。あれ?なんだか似てきたな。

結局、生活に身を入れると心の揺れはおさまるみたい。

「大切なことはひとつです」とイエスは言ったとか。

大切なことは何も決まった特定のものじゃない。

今、自分がしていること以外に、心を込めるべきことなどない。

今していないことに心を砕くことはできても、心を込めることはできないものね。

心を込めて、今、今、今を生きよう。
秒針のように今だけを刻めば歯止めは効くはず。
by soukou-suzuki | 2011-10-27 22:16 | Hikari NOW!

宮内庁雅楽

10月の日曜日。
再び皇居へお散歩。竹橋から北桔橋門(きたはねばしもん)を入り、大奥跡の隣に、宮内庁式部職の雅楽ホールがある。
午後の陽射しは、人の目に真っ直ぐ入り込み、見る物全てのコントラストをはっきりさせる。必要以上に白黒はっきりさせてしまう。何か特別大事なメッセージがそこに潜んでいるとでもいいたげに。
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雅楽の様子は写真でお伝えできませんが、天上から流れる簫(しょう)や篳篥(ひちりき)笛、太鼓の音色とリズムは耳を介さず直接わたしの魂を撫でて行きます。
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四人が方陣に踊るのを見ていて、気づけば特定の人に注目しています。前列に年配のベテランらしき人、後列に見目麗しい若手(美形)。しかし目は前列のベテランに釘づけになります。着物の袖をつまみ、両の腕(かいな)を水平に広げるとき、ベテランの着物の袖は、一筋の影もできないほどピンと張っています。一瞬一瞬の姿が、隙のない仕立てです。
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西暦900年頃にできた踊りをここで見られるということは、今目の前に、1300年前が見えているということです。
衣装の原色が、音楽と混ざり合って形を変えながら私を覆い尽くすような錯覚を覚えます。呪術にかかったように意識が朦朧とします。これは極度の酸欠なのです。
数百名が、小さな椅子をくっつけ合い、「聴衆」という一つの巨大な怪物になり、じっと固唾を飲んで舞台上の踊り手を目と耳で咀嚼しているのです。その妖気を払うように、泰然自若と奏で踊る式部職。
舞楽の表現に、魔を祓い国の泰平を祈る「念」が込められていることを身体で感じました。
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人いきれと酸素不足で痛む頭を、端正な芝生の上でしばらく癒す。深呼吸って、身体の中が綺麗になる感じ。
マメに刈られる皇居の芝は、直接座るとチクチクしますが、潤いをたっぷり含んでペルシャ絨緞のようにひんやりします。
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北の丸公園を抜けて九段下へ出る途中、公園の水辺で、お笑いの練習に張り声を上げる若者2名を発見。
「どーもー!」
「それにしてもですねー!」
何度も何度も、対岸を聴取に見立てたお稽古が続きます。後方に置き去りにされた荷物が人ごとながらちょっぴり心配…。荷物はなくなっても夢は失くさないでね!(^^)
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今回はお稽古場の関係者から頂いた券でした。S氏と仲良しの2人で拝聴させていただくことに決定。
その方の存在によって、私にとっては感覚的に、「緑地」や「公園」だった皇居が、「お住まい」であるという感覚が色濃くなって参りました。お人との縁は、いろんなことへの感度や周波数も変えてくれます。
前回雅楽を聴きに来たのは2年前かしら・・・。まったく、このペースで時間が経ってしまうなら、雅楽が千年以上も昔の曲と踊りを守り続けて今があるのも少し納得できるというもの。
「あっ」という間を、数百回も繰り返せば、千年くらいすぐに経ってしまうのですね。

悠久の雅に浸る好日でした。ああ、外で聴きたい。
by soukou-suzuki | 2011-10-27 18:40 | ザッツ★エンターテイメント!

柊の葉。

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美しいと哀しいは同居するようだ。

ときとして、美しいと痛いたしい、も同居している。

柊の葉を見てそんなことを考えていた。

痛そうなのに、美し過ぎて素通りできず、軽くだが触れてみた。
誰しも薔薇の刺や、白刃の切っ先に触れてみたくなるときがあるだろう。

人に対しても同じ感情が動くときがある。

そうっと触れれば刺さらないのも同じ。


柊の葉に集められた陽光が、葉の先端の針を研ぐようにして、葉脈を滑らかに登って行く。

柊に抱くイメージは様々。

柊に赤いリボンはクリスマス。
柊に老舗旅館で柊屋。
柊の花は先生の俳号。
柊に鰯の頭は節分。

柊に光は……

柊に光は機峰険峻の命。




大切な友人のお子さんが亡くなりました。
肉親の哀しみの淵は深く暗く、手を差し伸べるところ具合もはかり知れません。
あまりにも短い生涯に誰しも言葉を失います。

しかし、星の瞬きにも似た彼の生涯にも、心の奥底に直接響き、刺さるほどの神々しい光が存したことでしょう。
機峰険峻の命。

人は誰しも、日々、自分の命と引き換えに今を生きています。

肉体から魂が消えることは、今を今まで生きてきた証でもあります。

死者に関わった者の人生は、血縁に関係なく、亡くなった人の命がここに在った証であり、彼の生涯の一部でもあるのです。

自分と死者を別別にして、対局に据えれば自分に悔恨や寂寥が沸き上がっても、命という命が全て繋がれていることを思うと、心の嵐は消えていきます。

彼の命の中に自分の今が在ったこと。
彼の命の中に自分の今(命の一部)を吹き込んだこと。

それを咀嚼するとき、心の波は消えて凪いだ海面となり、自分の今に彼の「今」をも映し出せる気がします。


「生」や「死」という切り口でなく、「命」そのものを思う人でいたい。

「永遠」や「刹那」を測らず、「今」を生きる人になりたい。

そうすれば「命」と「今」は同義語で、それが「自分自身」の全てであることに気づく。

柊を見たら、その事を教えてくれた彼を思うことにしよう。
by soukou-suzuki | 2011-10-26 18:39 | Hikari NOW!

夫婦PANDORA

応援する京子ちゃんからのお知らせにあったので勝手に宣伝。
というか、私は行きますので、どなたかご一緒に行きませんか?
一人じゃ尻込みしちゃう人も、(笑)この世界も、連客がいれば大丈夫ですよね♪
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c0049825_1124431.jpg詩人・桑原滝弥 × 講談師・神田京子
結婚五周年 報恩謝徳LIVE
tokyo-touhoku 2011
<東京公演>
11月22日(火)
開場 18:00 開演 20:00
前売(予約)3000円 当日3500円 (飲食代別途必要)
会場・クロコダイル
(東京都渋谷区神宮前6-18-8 ニュー関口ビルB1F)
TEL:03-3499-5205
http://crocodile-live.jp/
<東北公演>
11月27日(日)~12月1日(木)
料金無料
※岩手・宮城・福島県下、様々な場所で連日複数ステージ開催。
※会場・開演時刻等、詳細、開催日約二週間前に下記URLにて発表。
http://shijinrui.blogspot.com/

↑↑

さて、この秋・冬もイベント目白押しです!
来月は、「いい夫婦」という記念の11月22日に
メオトライブを久しぶりに東京で開催いたします。

「詩と芸がひとつになりました」

をキャッチコピーにして、
師匠神田陽子と巨匠谷川俊太郎さんの前で
「生涯二人のありのままを表現し続ける」と約束し
結婚いたしました、わたくし講談師・神田京子と
夫であります詩人・桑原滝弥!

約束どおり、入籍翌年から
毎年どこかでメオトライブを開催して来ました。
>>http://www.excite.co.jp/News/bit/E1226453973186.html
去年はドイツはフランクフルトでドイツ人のみなさんを
びっくりさせてきました。そして今年は5年目です。

久しぶりに東京にて開催の運びとなります。

今年は春から震災・大雨・天災・人災でいろいろなことを
考えさせられました。
私たちバカップルも思考回路がぐるぐる巡り
とにかく頭で考えず行動し、情報を得続けて参りました。
その結果、今こそ被災地へ公演に行こう!と決めました。

東北被災地ツアーは、11月末から12月頭まで行って参ります。
開催地は後日またブログにてお知らせいたします。

寒い冬がやってくる前に、「よっし動くぞ!」と思える空気を
少しでも置いていけたらと思います。
ちょっとおこがましいですが、本気です。
こちらも応援よろしくお願いいたします。
まずは東京公演に来ていただき、ご支援いただけたらと思います。
当日のみなさまのチケット代が私たちの東北での活動につながります。

もう新婚ホヤホヤとは決して言えない私たち。

どんな出し物が飛び交うかは請うご期待です!
ご予約お待ちしています!!

私の仕事用メールにて承ります。
>>kandakyoko@hotmail.co.jp
by soukou-suzuki | 2011-10-26 12:39 | この人!

陽気な火星人。

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パイが好き。

サクサクしたものが好き。
なぜ「空気の層」が美味しいのかな。

確かに、空気を含んだものは美味しい。優しく美味しい。

パイも、メレンゲも、シフォンケーキも、「越の雪」(干菓子)も、スナック菓子も、揚げ煎も…。
あ、そうそうカプチーノやお抹茶やムースもそう。

空気が美味しいということかな。

空気の味はしないのに、空気は美味しいんだ。

陽気な火星人みたいなパイと笑い合った。
by soukou-suzuki | 2011-10-26 00:01 | Hikari NOW!

鍋はじめ。

茶室の「炉開き」の少し前に、おうちご飯では「鍋開き」・・・。まだ食卓でぐつぐつはしないけど、お台所でことことして、蓋を開けたときの「むわぁっ!」という白い湯気が嬉しい季節になってきました。
ということで、今年の「鍋はじめ」は、きりたんぽ鍋に。
写真では、「きりたんぽ」と「こんもり三つ葉」でお椀の中身がよく見えませんが、特製鶏団子がごろごろと、牛蒡のささがきがたっぷり…。そこが見える頃は撮影は忘れてひたすら食べてしまいました。ふぅ~!
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デザートは熟し柿と、熟れ熟れの無花果(イチジク)です。コバルトブルーのお皿に乗せたらなんとも鮮やかになりました。
生姜でポカポカの身体と見た目の南国ムードに汗をかいてしまいました。
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by soukou-suzuki | 2011-10-25 13:30 | おうちごはん