カテゴリ:言葉拾い( 6 )

百度石

ある神社に「百度石」という説明書きがあって、奉納された願掛け石の由来が書いてあった。ちょうど願をかけたいような望みのある時期で、夜遅いにもかかわらず、看板の文字を追っていたら、この石を奉納する者として名前を連ねる中に、「松浦藩を名乗るもの」というくだりがあり、ちょっと自分に繋がっているのを感じて微笑んでしまいました。
名前を見ると、地縁(近所)ではなく、学問上のつながりだったものだろうと書かれていました。
天満宮さんは菅原道真公を奉っていますから、これもまた、「社中」ですね。
お茶では、一人の師匠の下に集うユニットを社中(しゃちゅう)と呼びます。
社中とも、もともと、一本のご神木の下に集う集団で、いわば、鎮守の森を中心に寄り合う、地域の最小単位(ユニット)だったようです。
我が家から1分の用賀神社も菅原道真さんを奉っていて、あらここにも・・・と想ってみていた天満宮さんの看板に、よもや松浦の文字を探すとは・・・(^^)夜の都心の神社で、ふいに何かに「遭遇」したような気持ちになりました。
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by soukou-suzuki | 2010-01-27 02:38 | 言葉拾い

言葉ひろい。「ひかりは慈悲のように」

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夜中に書簡の整理をしていた。最近、事務処理が立て込んでいたので、届いてからそのままにしていた「裏千家グラフ」をめくる・・・と、そこに、心に響く「言葉」を見つけた。それから、通りすぎそうになって足を止め、響いたその言葉を拾い上げ、そっと咀嚼して、時間の経過とともに血肉とした。
(写真は真楽寺の湧水「モネへの追想」:HIKARI 08/08撮影)


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ひかりは慈悲のように

悠然とした海原に照る光。
湖の秘めやかな波立ちにきらめく光。
遥かな時空からの光が、散華のように水面を荘厳する。
あるいは光と水とのめぐり逢いの花のように。
光の響きが奏でるその美しい音曲には、いっさいの理屈はいらない。
人のこころに呼びかけてくるその働きは、ただただ無言のままに。
むしろ、そこから何かがたちあらわれてくるかのように。
自然のすがたは、解るより、際もなく限りもなく、感じることなのだろう。

文:井上隆雄 氏
出典:「裏千家グラフ」2008年12月秋冬号16-17ページ(発行・社団法人茶道裏千家淡交会総本部)
by soukou-suzuki | 2008-12-21 01:14 | 言葉拾い

ぶったまげーる。

c0049825_22593675.jpg家の中から出てきたもの(例えば夫あてのラブレターなんか)に、一人たまげたりする。「え”--っ!」とか大声で叫んだりして。
でも、どんなことが起きても、なるべく明るく驚くことにしている。(^^;
「ショックー!」と言えばぴったりくることでも、「たまげるー!」と言い換えて驚く。そうすると、ぴょんと飛び越えられそうな気がする。
物凄いことでも、「ぶったまげ~るぅ~ぅ」と驚くと、悲壮感まで一緒に飛び越えてしまう。
以上、ぶったまげのお奨めでした.。
by soukou-suzuki | 2008-08-03 23:04 | 言葉拾い

春霖。(角川 「俳句」7月号)

角川「俳句」5月号の『17字の冒険者』に「マチュピチュ行」が掲載されたのを受け、同誌7月号では寸評とともに、その中から3句をお取り上げいただきました。
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 ひたすらに春霖浴ぶも禊かな

 春浅き山路靴なき子等とゆく

 蛇穴を出づ寝袋をたたみをり

                    すずき ひかり

<てい談>
・「秋霖」はありだが、「春霖」はあるのか?(宮坂氏)
・雨に遇ったのが禊(みそぎ)だという着想は面白い。(宮坂氏)
・大胆な句で外国を旅しないと出来ないような・・・(村上氏)
・本当に蛇が出たのかなあ(笑)。(宮坂氏)

などなど。
これらの句を作ったことで、それが掲載されたことを通じて、私が十年も前に、遠く地球の反対側の空気の薄いインカ道で、なかば朦朧としながら浴びたあの冷たい長雨を、ここでイメージの中で一緒に浴びてくださり、ありがとうございます。
またインディオの裸足の子供たちを思いやり、蛇にも驚いてくださって(笑)、とてもとても嬉しく感じました。ありがとうございました。
こうして、旅を17文字に納めれば、17文字が飛んでいって、その先でまたトリップできる・・・。俳句は冒険者の足跡。17文字は人生のパスポートに押すスタンプです。

南米の句は共感いただけることが多いようです。
俳句「朝日」でもかつて一句、取り上げてくださったのも、同じ南米行の、砂漠の一句でした。

 仙人掌の針先に凝る夜露かな    すずき ひかり

ああ、私の記憶も甦ってきた・・・。
マチュピチュでの野宿の三晩。ボロボロの雨漏りテントを分け合ったカナダ人のトニー君、今ごろどうしているかしら?確か同い年だった。
(同い年同士を同じテントにする訳じゃないけど、他のツアー客がみんな2人組での申込みで、こういう組み合わせになっちゃったのでした。雨漏りテントでも、無ければ眠れません。一期一会は紙一重。逆境での助け合いに一喜一憂。他生の縁にも一日一善。)
by soukou-suzuki | 2008-07-04 02:38 | 言葉拾い

マチュピチュ行

c0049825_293199.jpg月刊「俳句」の5月号の、『17字の冒険者』の段で、私の「マチュピチュ行」が掲載されたのを受けて、金久美智子氏の俳句誌「氷室」の7月号、『新・現代俳句鑑賞』(今井幸氏)の中で、一句お取りあげいただき、併せて当月号を送っていただきました。お礼状を書く前の真っ先のブログ掲載で、失礼します。先ずはこの場を借りて御礼申し上げます。



  蛇穴を出づ寝袋をたたみをり   すずきひかり
by soukou-suzuki | 2008-07-04 02:22 | 言葉拾い

言葉拾い。

c0049825_016933.jpg文字が目から入って胸へ飛び込んできた。
いつか役に立ちそうだから、拾って取っといてみることにした。

この道をいけばどうなるものか
危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せばその一歩が道となり その一足が道となる
迷わず行けよ 行けばわかるさ


 一休禅師
by soukou-suzuki | 2008-01-12 00:16 | 言葉拾い