松浦ひかり
2020-09-22T17:02:35+09:00
soukou-suzuki
つれづれまるままひぐらし日記
Excite Blog
星霜抄 ~宛名書き追想~
http://hsuzuki.exblog.jp/31679141/
2020-09-22T17:02:35+09:00
2020-09-22T17:02:35+09:00
2020-09-22T17:02:35+09:00
soukou-suzuki
Hikari NOW!
星霜抄 ~宛名書き追想~
オンライン月釜に向けて
伝票を書いて
休んでまた書いて…
昼の部の分を終えたらちょうど
ボールペンのインクがなくなった
オンライン月釜のお陰で
近年希に見る現象として
こうして毎月
ボールペンをも成仏させることができる
複写の伝票書きは筆圧が要り
長い勤務時代の苦手作業の筆頭だった
オンライン月釜になり四回目
いつの間にか
楽しくて好きな作業になっている
楽にする工夫をするより
楽しくやる工夫をしたい
たくさん字を書くようになり
手先から頭脳にかけて
よい刺激になっていると感じる
電送データの恩恵は
BからMへ、GからTへ
ギガだテラだと
文字通り『計り知れない』膨張を続けているけれど
人生の豊かさにはさほど比例しない
書いて書いて
文字とお人とを
幾重にも重ねて重ねて
また重ねていく
文字の向こうに浮かぶお顔
住所地名から浮かぶ風物を背景に
それらを重ねて見る
大切な人々の映像が
次第に深く濃くなる…
その昔
仕事しながら青年部組織の仕事を
わんさか抱えた時期があった
200通の郵便宛名を
データ印刷したいと話して
当時の組織長の先生に叱られた
理不尽だと感じたのだと思う
勤務先では1分でも仕上がりが早く
均一正確であることが尊ばれたし
履歴が残ることは重要な要素だった
常に新しい手順についていくため
仕事帰りに講習を受けたりしていた
夜中に帰宅してから
どうして落ち着いて字が書けるだろう?
青年部のコンファレンスがあり
分科会で塾長だった大樋さんに
宛名を印刷してはいけない理由を尋ねた
しばらく私の目を見つめて
気持ちを汲むような時間があり
やがて静かに口を開いた
僕らが目指しているのは
スローライフなんだよね…
私はなんと答えたのだろう
記憶にない
当時の私は
スローライフに憧れはしても
目指してはいなかった
穏やかさを得るのは
計画や努力や目標とは無関係の
異次元の世界だと
思っていたのだろう
むしろすべてを諦めたり
望まなくなる状態かと
思い込んでいた(笑)
お茶の世界にはスローライフを維持して欲しかったけれど
見えない下働きまで手作業にこだわることに疲弊していた
目指すベクトルならば
苦にならなかったのだろうから
あの言葉はまさに禅問答
あなたはどう生きたいの?
あなたは宛名書きでなく
本当はなにがしたいの?
あれから25年経った
いまは青年部からも支部からも
京都からも印刷の宛名で郵便が届く
手にとる度に思い出す
宛名を書くたび思い出す
やりたくないことを
やらねばならないと思い込み
やり方を変えれば嫌でなくなるかと
見当違いな努力や工夫を重ねていた
ふふふふふ
そろそろ次のやり方にしたらと思いながらも
またこの追想にふけり
苦手な字を書き連ねている
楽しいからに違いない
(松浦ひかり facebookから)]]>
星霜抄 ~後継者問題~
http://hsuzuki.exblog.jp/31679135/
2020-09-22T17:01:00+09:00
2020-09-22T17:01:00+09:00
2020-09-22T17:01:00+09:00
soukou-suzuki
Hikari NOW!
星霜抄 ~後継者問題~
連休に入る前の忘れたくない日常
佐川急便のサービスドライバーさんと玄関先で話をしていたときのこと
近くの栗木台小学校の下校時刻で
たくさんの小学生たちが
森の小流れのように
さらさらちょろちょろと
軽やかな音をさせて
通りすぎていく頃だった…
低学年らしき二人の女の子が
数寄屋門の前を通りかかり
開いている引き戸の前に並んで
秋空に響く元気な声で
声を揃えて挨拶して来た✨
『こんにちはーっ!!』
(くりっこ達はいつも挨拶上手)
『はい、こんにちは☺️』
(エプロンを直しながら)
『この家の持ち主の人ですか!?』
(眼鏡をかけたおかっぱ頭の子からの突然の質問!)
『え?あ、持ち主?
はい、まあ、そうです😅』
(嫁に来て8年になるが、家主を名乗ってよいか躊躇する…が相手は小学生だし、この家は夫の、とか細かい説明は要らないだろうし…そういう意味ではないだろう)
『わたし、将来この家に住みたいんですっ❗😀』
『へえっ❓』
(驚く佐川さんのドライバー)
『😀…💦』
(私だって驚いてますけど)
一瞬の沈黙は彼女が自ら破って
『だって、ここ、すっごーく、いいところだもの❗ねー』
(友達と顔を合わせながら)
『…ありがとう🙋そんな風に言ってくれて、思ってくれて、
本当に嬉しい❗
ありがとうね🙂』
(胸に手を当てて感動を表現する私)
『お茶を教えているんですか…?』
(門の中、家の方に興味を示しながら)
『そうよ。お茶を差し上げたいけれど、学校の帰りだとお誘いできないから、今度、庭を見に来てね。おうちの人に聞いてからね🙂』
『はい!ありがとうございまーす』
『あの…では、金曜日に』
(しばらく見守っていた佐川さんが、口を開いた)
『あ、じゃあ、さようならー‼️』
(察したのか、ぺこりと二人揃ってお辞儀をして去った女の子たち…)
金色の秋風が吹き渡り
がらんと開いた門の向こう
人はなくただ
飛脚が走る…トラックのみ
佐川さんと顔を見合わせ微笑む
星霜軒に後継者ができた記念日か?
内弟子志望か?
不動産お買い上げなのか?
国勢調査の時期だけど…まさか
この謎が解けるのはいつだろう
生きているのは実に面白い
思うようにならないから
思うのは自由なのかも知れない
佐川さんと交わす別れの挨拶に
また金色の風がすり抜けていった
栗平は実りの秋を迎えている
(松浦ひかり facebookから)]]>
腹式呼吸
http://hsuzuki.exblog.jp/31679128/
2020-09-22T16:59:18+09:00
2020-09-22T16:59:18+09:00
2020-09-22T16:59:18+09:00
soukou-suzuki
Hikari NOW!
リモート稽古が始まってからかれこれ半年経ちました
お客様役となってお稽古に付き合うご家族とも半年…
秘して閉ざしていた『稽古の時間』がそれぞれの家庭に公開されてから
季節が巡って実りの秋となりました
対面稽古では落ち着いていた方も
お子さんが座に入ることで初めは
お点前の空気が揺らいだり
あるときは乱れたりしました
子どもは動き回るもの…
分子が跳ねているから仕方ない
フライパンの豆のように
座っていても気配はひたすら
ぴょんぴょん跳ね続ける
どうしたら画面の外側にいるお子さんと呼吸を同じくできるだろう…
と悩んでいました
最近はお客様役もカメラの中に写ってもらい、お点前がスムースな間は客役のお子さんにぼそぼそと語りかけるようにしています
『お客様の呼吸が、お点前の良し悪しを変えるので、腹式呼吸が大事なんですよ』
『鼻で吸って、止めてから、口から細く長く息を吐いてみてください』
『そうそう、あ、息が見える
もっともっと細くですよ…』
なんて語りかける私と、それを聞きながら微笑んで濃茶を練るお母さん
『腹式呼吸が上手な人は、なんでも上手なんですよ
スポーツも上達する
算数や絵を描くのも上手
お話もうまいし
お点前も上手になる…』
(ああ、もう催眠術に近い?)
真っ直ぐ見ながら
耳だけこちらに向けて小さく
頷いている
最近は息子さんの背筋も伸びて
貴人席に座る姿が美しい
まあるいおでこと
静かな眼差しが神々しい
見惚れているうちに茶が出され
茶碗を持つ姿も変わったなあ
と数ヵ月前を思い出す…
長い問答も元気にこなし
画面越しにもはっきり聞こえる見事な吸いきり
(ここはお母様と自主練を重ねているのがわかる)
拝見まで付き合い
長い長い問答も復唱して
フローリングに正座で通して
親子二人三脚で見事に完走✨
『お稽古ありがとうございました』
ご挨拶は、三人ですっきり呼吸が合いました!
ああ、何ヵ月か前の私の夢が叶った瞬間です
『ところで、お茶会では濃茶席のお点前もお願いするかも』
と余談になり
『え…、、急にドキドキしてしまって…、私、で、大丈夫でしょうか!?』
と心配そうなお母様に、
息子くん、はっきり一言!
『お母さん、腹式呼吸だよ!』
と。(笑)
ふむふむ、素質🐜🐜。
もう半年後のリモート稽古では
私の『子機』になってくれそう?☺️
オンラインのリモート稽古の佳いところがたくさん見えてきました
伝え方は様々でいい
伝わることも様々はありますが…
伝えたいことは変わらずぶれず
暮らしは仕事
日常茶飯事を美しく
心豊かに暮らして欲しい
庭では西王母の一番花が咲きました
時間は静かに、しかし
しっかりと流れています
(松浦ひかり facebookから)]]>
備忘録
http://hsuzuki.exblog.jp/31679120/
2020-09-22T16:56:15+09:00
2020-09-22T16:56:15+09:00
2020-09-22T16:56:15+09:00
soukou-suzuki
Hikari NOW!
夏休みは既に昔のことのよう…
忘れたくないエピソードを書き留める
小学5年生のお弟子さん
夏休みの宿題で
『将来なりたいもの』を三つ書くようにという課題で…
『お茶の先生は書いたけれど、あと二つは書くことがない!』
ときっぱり悩んでいると
お母様から漏れ聞いた日
すー… っと
全身に涼風が吹き抜けました🙂
あと二つを、余白にしておいてよしとする教育であって欲しい
未来もスケジュールも
過密すぎる現代
一種の花を投げ入れたような彼女の未来
日本の美意識の源や
未来への光を重ねてしまう
それでも書かないと渡れない世間なら
数寄者か、茶の湯者か、茶人で出すか…
文人、禅者、仙人、詩人…
なんでもよいわ
将来、庵を持とうとしている大阪へはもちろん
廬山でも崑崙山でも(笑)
訪ねて行こうと思っている
時が満ちて
彼女の庵に松風が聞こえるころ
今夏を思い出すのがわたしの夢✨
(松浦ひかり facebookから)]]>
星霜軒からのお知らせ
http://hsuzuki.exblog.jp/30943569/
2020-04-01T21:21:31+09:00
2020-04-01T21:21:31+09:00
2020-04-01T21:21:31+09:00
soukou-suzuki
Hikari NOW!
~月釜および稽古の休止について~
平素は星霜軒へのご支援ありがとうございます
去る令和2年2月2日には
数寄屋門披露の茶会にご来駕いただきありがとうございました
皆様のご厚意に報いるため、感謝を込めた茶会を様々に計画しておりましたが、この度、世界中で猛威を奮っている新型コロナウィルスの感染が、いよいよ日本国内でも深刻化いたしました
星霜軒では2月より、感染予防および感染拡大を防ぐため、空気清浄や換気、器物消毒、時差による人数調整…などに努めておりますが、お客様の安全を第一に考え、2月下旬より、月釜茶会や茶事を休止しております
また、特に3月下旬からの、関東一円の重大局面における外出自粛要請期間については、一時的に稽古も休止(延期)をしております
(入門希望者の稽古場見学も当面お断りいたします)
星霜軒自体、全く門を閉ざしている訳ではございません
必要性に応じての面会、物品や書類の受け渡しを含む対面も、少なからず含めた生活しておりますが、この世界的な課題に対し、ひとりの人間としてできる最大限の協力をしたく、感染拡大防止を最優先にしております旨、何卒、ご理解とご協力をお願いいたします
ご用件のある方、またお問い合わせに関しては、フルネームと連絡先を添えて、メール、電話、ショートメール、SNSを通じていつでも可能です
どうぞコミュニケーション自体をご遠慮いただくことがないよう、よろしくお願いいたします
暮らしは仕事
毎日唱えて来た言葉が、世界的に共通課題になったように感じています
大切な皆様と、ご家族の健康、そして心穏やかな暮らしをお祈りしております
090-1540-6771 宗光
090-4135-3623 宗浩
※再開等の
最新情報は星霜軒サイト seisou-ken.com
をご覧ください
]]>
新人茶会
http://hsuzuki.exblog.jp/30410422/
2019-08-18T00:38:37+09:00
2019-08-18T00:37:13+09:00
2019-08-18T00:37:13+09:00
soukou-suzuki
Hikari NOW!
令和元年8月17日(土)
首都大学東京(来年から東京都立大学)南大沢キャンパス
~裏千家茶道研究会の新人茶会~
テーマは『となりのトトロ』
作中では、風が登場人物の心境を描写する場面がある
禅語の中から、学生が選んだ一行書は、
『葉々清風起』梶浦逸外筆
廬山へ向かう二人の若い僧侶を見送る風の逸話から発し、母親に会いに行くさつきとメイの姉妹の心を重ね合わせての選択…
出されたお菓子は『白トトロ』!
部員の手作り白餡の水羊羮✨
白トトロの抜き型は、この日の為に作ったのだと☺
甘さ控えめ、ひんやりつるり
並んだ様子も可愛らしく
ガラスの器に映えていました
髪を短くした浴衣姿の一年生のお点前で清々しい一碗を頂きました
お点前は、葉蓋
キャンパス内で見つけた青桐の葉を美しく折り畳むと、トトロのお土産包みを思わせ、さっと建水へ落とす潔い手には、重ねた稽古が見えました
花は上級生が入れた三種
これも足を使い、汗をかいて探しだした花でした
昨年までは『花は買うもの』だった茶道研が、自分の目と足で茶花を得るようになり
次なる(私の?)夢は、キャンパス内に茶花畑を❗と広がります(笑)
琵琶床に飾られたのは、ざるに盛られた新鮮な夏野菜たち✨
よく見ると、とうもろこしの皮にはなんと『お母さんへ』という文字が彫られていました❗
これには、やるなぁ…(笑)と
吉森と顔を見合わせました
久しぶりに露地の筧の音を背に聞きながら
大型新人(男子ルーキー)の語る趣好…
もてなしを受ける豊かさを噛み締めました
いつの間にか、星霜軒のライバルになった茶道研❗
刺激しあって成長できそうです
国宝茶室『如庵』写しである『恕庵』と、八畳広間を繋ぐ数寄屋茶室が、キャンパス内、国際交流棟の中庭にひっそり佇んでいます
露地や外腰掛けもあり、茶事や講座に、夢は広がります
実は、長年の空調不良が改修されたばかり
令和元年からは、この茶室で様々な活動ができそうです!
蹲回りや露地の手入れも必要ですが、涼しくなったら皆でやりましょう
久々に活躍した『留め石』が、ころりと笑顔で、誇らしげに役目を果たしていました
人もモノも自然も…
与えられ、いまここに在ることに感謝します
生かしていきる❗
生かされていきる✨
生かし合うことこそがお茶です
この一壺天を令和の時代も
現役、OB、お客様、大学、力を合わせて守りたいですね
また次もおつきあいよろしくお願いいたします☺
オープンキャンパスは大盛況で
歩くのも困難なほど…💦
来年にはまた新人がたくさん入りますように✨]]>
青葉の茶事 ご案内
http://hsuzuki.exblog.jp/30268585/
2019-05-11T02:13:03+09:00
2019-05-11T02:13:03+09:00
2019-05-11T02:13:03+09:00
soukou-suzuki
Hikari NOW!
第37回 星霜軒月釜
『菓子の茶事』
~菓匠井上宗豪の技~
始まりを少しゆっくりにして、一日に一回のみの『飯後(はんご)』別名、『菓子の茶事』と呼ばれる茶事をいたします
※『茶事は初めてで作法が分からない?!』という方も、ご案内しながら進行しますので、お一人でも安心してご参加ください✨
✨開催内容✨
25(土)、26(日)とも各10名様迄
(お名前、日付、人数を投稿してください。当方の返信をもって受付完了)
✨時間✨
12時45分 星霜軒へ
13時 対流圏の立礼(椅子)席にて庵主の吉森による懐石料理
→食後は茶席に移動して
風炉の炭手前をご覧いただき
→再び対流圏(椅子の席)にて
菓匠、井上宗豪氏が菓子の実演を行います
皆様の目の前で作るできたての和菓子をご賞味いただきます
→中立(休憩)
爽やかな初夏の露地を通り
銅鑼の音で後座(後半)が始まり
濃茶と、続き薄茶をお召し上がりいただきます
16時過ぎに終了の予定です
✨お会費✨
12000円(税込)
当日封筒にご記名で釣り銭なきようにご用意いただくか、
事前のお振り込みも承ります
(お子様や学生の会費はご相談ください、できる限り、配慮いたします)]]>
かまくら月釜5月から8月
http://hsuzuki.exblog.jp/30201498/
2019-03-29T18:43:50+09:00
2019-03-29T18:43:50+09:00
2019-03-29T18:43:50+09:00
soukou-suzuki
Hikari NOW!
かまくら月釜は、4月20日の会まで満席となっております
5月18日、19日の山荘茶会から以降の予約を受付開始しています
山荘見学者はじめ鎌倉市内の各所にご案内が設置されましたので、季節がよくなる時期とあいまって、予約が早めに埋まる傾向にあるそうです
お出ましをご予定いただいている皆様、お早めに山荘事務局までお席のご予約をいただければ幸いです
各日、各時間とも12名程度までとしていますので、お誘い合わせの場合はとくにお電話で先にお席を押さえることをお勧めいたします
花が咲き、春風に鴬が鳴く日々
支度に鎌倉へと通う日々は、楽しくもあり、肩凝り眼精疲労あり…
皆様の笑顔がなによりの励ましです✨]]>
かまくら月釜 会記2
http://hsuzuki.exblog.jp/30201480/
2019-03-29T18:31:43+09:00
2019-03-29T18:31:43+09:00
2019-03-29T18:31:43+09:00
soukou-suzuki
Hikari NOW!
第二回かまくら月釜 会記
主 星霜軒
床 利休会記 天正十八年十一月二日
花 白玉 源平木瓜
花入 千利休作 竹一重切 銘中サマ 宗旦在判
香合 黒 獅子香炉 長次郎造
風炉先 小更紗
水指 古伊賀 四方 耳付 宗偏在判
釜 廣口 辻与次郎造 河田松壽極
炉縁 雪華蒔絵 本願寺伝来
薄器 象牙 棗 梅紋 時代
茶杓 金森宗和作
茶碗 綴目 野々村仁清造
替 黒 四方庵文字 楽道入造
数 高取 十四代亀井味楽造
蓋置 織部 竹 時代
建水 南鐐 菊毛織 中川浄益造
茶 鵬雲斎大宗匠好 栄の白 辻利詰
菓子 古布志 梅花亭製
器 縁高 真 前端春斎造]]>
かまくら月釜 会記
http://hsuzuki.exblog.jp/30201477/
2019-03-29T18:28:31+09:00
2019-03-29T18:28:31+09:00
2019-03-29T18:28:31+09:00
soukou-suzuki
Hikari NOW!
2019.1月
第一回 かまくら月釜
会記
主 星霜軒
平成三十一年一月二十六日
一条恵観山荘 江月庵
床 清巌宗謂筆 也太奇
花 藪椿 白梅
花入 古銅 象耳 畠山記念館蔵名物と同手
香合 象牙 菊文蒔絵 藤村庸軒在判 六閑斎箱
風炉先 金更紗
水指 古薩摩 瓢箪
釜 蓬莱 古鏡蓋 山田宗囲好 山口壽雄造
炉縁 青貝 菱繋 時代
薄器 棗 桐 拭漆 千宗旦在判 玄々斎箱
茶杓 千少庵作
茶碗 黒 山田宗偏銘 寒天 宗旦所持 宗偏箱 長次郎造
替 金海 益田鈍翁旧蔵
数 三島 山田宗囲好 森岡嘉祥造
数 粉引 吉村昌也造
蓋置 竹 鎹 金森宗和作
建水 南鐐 菊毛織 中川浄益造
茶 鵬雲斎大宗匠好 栄の白 辻利詰
菓子 袖の雪 梅花亭 井上宗豪製
器 縁高 真 前端春斎造]]>
かまくら月釜雑感
http://hsuzuki.exblog.jp/30177772/
2019-03-21T04:52:14+09:00
2019-03-21T04:52:14+09:00
2019-03-21T04:52:14+09:00
soukou-suzuki
Hikari NOW!
かまくら月釜
~道具と語る 亭主雑感~
初回は記念にと、長次郎を主茶碗にお点前させていただきました
黒と茶の半々のカセ
なんとも言えない懐かしさを感じる手触り
乾いているようでざらつきはなく
肌に滑らかに添うようで手離れの際には
さらりとしている
湯を注ぎ入れるとすぐさま
高台からにじみ出る温かい湿気
皮膚一枚下を熱い血潮が流れるよう
小動物を手に乗せているようで
息づかいさえ感じられました
不思議なほどに水はけがよく
湿気がこもりません
ふるい茶碗はよほど乾かさないといけないと
頑なに信じていましたが
これほど吸湿と発散が速いとは
小気味よい驚きでした
少庵の茶杓の細さ
見た目の感動を上回る軽やかさは
利休作の華奢さよりさらに削ぎ落とした
言葉にするなら簡素…
抹茶を掬った自分の右手が
その粉の重みをはっきり感じるほど
茶杓の存在が透明でした
長次郎の黒茶碗をうつ時も
肩の塵を払うが如く軽やかで優しく
不安を感じませんでした
少庵の人柄に触れた思いがいたします
替えに使いました金海茶碗は
楽や竹にくらべると
高台の感触も茶筅で撫でる底も
滑らかさと冷え寂が強く印象に残ります
長次郎に比べて建水に返す際には
重心のバランスに変化が生じやすく
ある角度で急に重く感じたりします
それだけ長次郎が私の五十肩癒えぬ左手にも
優しかった証しかも知れません…
それにしてもひっかき傷のような模様を
『猫掻き手』とは…
本当にうまく表現したものだと改めて膝を打ちます
古の人の感性の端的さの中に
かならず見え隠れするのは
優しさ柔らかさと温かさではないでしょうか
頭切の薄器は何気無い桐木地
遠目には焦げ茶一色
蓋裏には漆で『咄々』と宗旦の花押
十徳姿の背筋のように真っ直ぐな甲に
父親である少庵の茶杓が
一滴のようにすうっと時を留めている
茶杓を手にとる度に
親子の会話を耳にしている気持ちになりました
水指の古薩摩は掌に馴染む小さな瓢形…
冷たくひんやりと十指によく密着しましたが
蓋は乗せてあるだけのごとく溝がなく
実によく滑るので
運び点前の一番の気の使いどころでした
水指の蓋を裏千家流に立てるには
無理のある厚みと高さのバランスでしたので
開けた蓋は手前に立て掛けましたが
仕舞いの置き合わせでは長次郎や宗旦在判の薄器が寄り添いますから
左手で蓋を取る際も内心は
慎重に慎重を重ねていました
振り返ってどんな扱いが働きであったかと
様々な手を考え続けています
道具組を変えることも考えましたが
道具が与えてくれた修練かとも思え
御師匠様をそうっと運び出し
お洒落なお帽子(蓋)を扱う際の緊張感は
客人にも伝わっていたかも知れません
広口釜を使いたくて
古鏡を蓋にして
それに合わせて釜を鋳たという
夫婦和合の言葉を縦横に鋳込んだ蓬莱釜
蓋は青銅で軽やかでした
また感じたことをつれづれ、書きます
かまくら月釜のお申し込みや詳細については、一条恵観山荘にお問い合わせください]]>
くりひらいふ
http://hsuzuki.exblog.jp/30177768/
2019-03-21T04:45:15+09:00
2019-03-21T04:45:15+09:00
2019-03-21T04:45:15+09:00
soukou-suzuki
Hikari NOW!
弥生さんぽ
公園から農園を抜けて若葉台へ
今年はじめての野蒜(のびる)を摘んだ
つくしの背比べ
青空に河津桜を広げて見る
ほとけのざのお花畑はミクロなジャングル
青空を撮りたくて構えた遠景に
木立を透かして見る下萌えの新緑が美しい
桜はすでに葉桜に
鴬神楽は花盛りを迎えた
見上げる高い木立の花ばなに
新作スイーツに集まる女子たちのように
浮き立つ小鳥たちが群がっている
こぶしの古木は盛りを過ぎ
天空の舞のお稽古のような清楚な衣に
新緑の葉を差し色に纏っていた
笹の葉は濡れたように光を放ち
春の川は水面に切金細工を施している
森羅万象
思い思いに春を悦び
あらゆる表現を試みている
暮らしは命のひとこま
暮らしは命の蒔絵細工]]>
強化稽古
http://hsuzuki.exblog.jp/30177765/
2019-03-21T04:41:38+09:00
2019-03-21T04:41:38+09:00
2019-03-21T04:41:38+09:00
soukou-suzuki
Hikari NOW!
首都大茶道研究会
第二回 特別強化稽古
『目覚めているか?』の軸に
玉之浦とれんぎょうを辻村塊の掛花入に
小習濃茶を三科目と薄茶
二ヶ所の炉でみっちり…
学生さんには釣釜が新鮮だった様子
早速Twitterに掲載されていました
いつの間にやら季節ごとの行事茶会に追われ
茶会の予行練習としての稽古ばかりになり
勿体ないなと端から見ていましたが
ご縁いただいて二年経ち
ようやく感じていることをこちらが素直に
言葉にできるようになりました
学生時代は何にも焦らずに
目の前のことに取り組める貴重な時間です
春は大学施設が入試で使えない日もあり
通常稽古がないそうなので
星霜軒で普段と違う科目をしてみました
目下みなさんの興味関心は
銘の付け方や季節を表す日本語
『山』でなく『遠山』や『山路』と、
『春』でなく『春風』や『春の水』と、
『桜』でなく『初花』や『花衣』など…
近景、遠景、人事、自然、祭り、食材と
カテゴリーを混ぜながら風景画を描くよう
茶室内に見立ての景色を配置していって
自分だけの世界を築き上げて欲しい
『日本語は著作権フリーで
いくら使っても構わないのだから
美しい言葉をひとつでも多く使いこなし
元手要らずの誰にも奪えない
豊かさの技を身につけて欲しい…』
を連発しています
みんな優秀だから
すぐに藍より青くなる…
受け身を教えた後輩に
一本とられる快感をたくさん味わいたい(笑)
大学から茶道を始めた一年生も
炉の前に座すこと二回
チアリーダー部の賜物か!
ときおり構えや姿が抜群によくて光を放つ…
また一人ドラマチック茶人の誕生の予感✨
若者に捧げた一日は簡単に暮れる
暮らしは仕事
明日は清水谷の稽古
春彼岸の祝日の稽古日は稀
ここからぐんぐんお日様の力が発揮されて
命や自然の素晴らしさを感じる季節
最近の茶道研さんは星霜軒のよう…?
春には官庁から依頼の伝統文化イベントの茶会があるそうで
初夏には大学からの依頼で留学生への茶道体験があるそうで…(笑)
いやよい、弥生
いけいけどんどん!
若さと挑戦を静かに支援いたします✨
さてまた濃茶の注文せねば😀
伝統文化産業が循環している実感かしら
#学校茶道(小学校~大学・専門学校)の指導は随時受付ます
星霜軒のホームページからお問い合わせください
単発から長期まで、また正課や部活か文化祭なども事情に応じて計画できます
seisou-ken.com
facebook『星霜軒』
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東京キモノショー2019
http://hsuzuki.exblog.jp/30177761/
2019-03-21T04:36:36+09:00
2019-03-21T04:36:36+09:00
2019-03-21T04:36:36+09:00
soukou-suzuki
Hikari NOW!
#東京キモノショー2019
の公式ガイドブックが届きました✨(割引券つき)
配布してくださる方を求めています
カフェや和のお店や集会所をお持ちの方
お社中に配っていただける方
メールやメッセンジャー、ラインでお知らせくださればお送りいたします✨
5月2日~6日は、今年も三井ホールの特設茶室で
めくるめく茶の湯ショー
#ひかりの茶会
を五日間連続で開催します
もちろん、五日間ともまったく違う内容です
シンクロも存分にいたします✨
という訳で、上半期分の想像力をフルに使い
妄想モード全開で
ただいま演出家の宗光の頭の中は
現世と異世界を飛び交っております(笑)
キモノショー実行委員会の皆様の
気合いがそのまま現れているような
水屋屏風になりそうな程の超大判のポスター‼️
まずは大気圏に続く階段室に貼りました
(先日まで十字架が掲げられていた辺り…笑)
限定5名、差し上げます✨
キモノショー今年のテーマは『#竹取物語』✨
五日間の茶会も日々変わりながらもこのテーマに寄り添います
詳しくはfacebookの、東京キモノショーひかりの茶会ページへ
前売りチケットの取り置きや
茶会の時間指定のお席の予約も可能です]]>
大学茶道部の春合宿
http://hsuzuki.exblog.jp/30177759/
2019-03-21T04:31:18+09:00
2019-03-21T04:31:19+09:00
2019-03-21T04:31:19+09:00
soukou-suzuki
Hikari NOW!
首都大茶道研 春合宿
横谷温泉に一泊二日の小旅行に出ました✨
快晴と吹雪と粉雪…
さまざまな表情を見せてくれた蓼科山
一二年生との少人数でのアットホームな合宿
夏の古峯と全く違った印象に
合宿も一期一会と感じ入りました
想定と違う間取りや道具に戸惑いながらも
到着一時間後には全員で一服でき
学生茶人の茶力の高さを感じました
床の間のない広間では
稼働壁の隙間に黒文字を挟み軸を掛け
即席の床の間にしました
銘木屋の大野先輩にかつて習った秘技が
はからずも合宿で生かせて大満足(笑)
念のために持参した花を
一年生の男子が投げ入れして
視点が定まると
急に茶室らしくなりました
稽古時間は限られていますが
集中力の高さは素晴らしく
短いながらも充実しました
食事では
鯉の洗いに
オオマスの刺身
鯰の西京焼と
淡水魚三昧に十割蕎麦
信州らしい土地のものをたくさんいただきました
なんと‼️
私たちの部屋には源泉掛け流しの露天風呂がっ
合宿と名のつく旅で、、、
史上最高に快適な部屋でした!
感謝感激です
せっかくのご厚意
勿体ないのでちょこちょこ豆に入り
通算、五回はお浸かりいたしました(笑)
芯まで温泉が染み渡り帰りのバスでは
ヘナヘナでした
帰りはマンズワインのワイナリーに寄り
見学とワインを試飲
ますます眠い…ながら
合宿の感想を聞きたくてマイクを回し
目をキラキラさせて語る一言一言に
こちらが新たな目標をいただきました
合宿係り始め、みなさまお疲れ様でした
来週の強化稽古を楽しみにしています✨
※学校茶道の指導も、長期、中期、単発の茶道体験、など期間、予算に応じて承ります
星霜軒ホームページからお問い合わせください
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