海の向こうへ行って参ります。

10月2日~9日までイギリス、ヨークへ茶筅を持って行ってきます。
ロンドンより鉄道で数時間。すでにだいぶ秋が深まっているようです。

目的は茶道の紹介、とあるイベントに参加するためです。イベント名はJapan Day!リンク先に詳細と紹介が出てます。(茶道紹介はページの下の方にあります)
ヨーク市と、市内の4つの大学が主催する、日本文化の紹介イベントです。日本大使館、JALの協賛・協力を得て実現します。

海の向こうへ行って参ります。_c0049825_130177.jpg朱傘、毛氈、茶碗らを担いでの旅は久しぶりです。海外呈茶は、荷物の重量とコストとの闘いです。現地で絶対に手に入らないものは何か?省けるものは何で、省けない意味は何であるのか?
見立てられるもの、見立てが利かないものとは?
道具の代わりを、労働で補えないか?(通常の効率化とは反対ね)
とにかく想像力が必要です。
想像するって、一番頭を使いますね。
たくさんの映像を頭に廻らせるから。画像だけじゃなく、温度や湿度も想像する。明暗も、硬さや柔らかさや匂いまで・・・。

海の向こうへ行って参ります。_c0049825_132641.jpgたくさんの情報量を一気にデスクトップに広げるから、CPUがいっぱいになって、思考がフリーズしたり、描いた絵の保存が利かなくなったり、下手すると他のファイル(関係ない情報や作業)に影響したりしますよね。(^^;

でも、果てしなく思える試行錯誤を繰り返すうち、思いもよらないコラボや、新しい工夫に出逢うことがある。発見とか、発明と言ってもいいくらい。それが美的知的ゲームである茶の湯の最大の楽しさなのかも知れません。その探求は、もとより思考上の旅であり、大冒険なのです。

今回も人との出会いがありました。人だけでなく、道具との出会いもありました。
市長宅のサモワール(紅茶器・ポット)を見立て使いします。とても楽しみです。

この渡英・・・ある素敵な出会いや、身辺の屈託ある状況がむしろきっかけでした。今はきっかけをくれた全てに感謝しています。

海の向こうへ行って参ります。_c0049825_1332317.jpgお茶が縁で旅が始まる。
旅が縁で関係が深まる。
そこに別のカルチャーが加わる。

帰国したら、また詳しくレポートしようと思います。

あの時、背中を押してくれた貴方、感謝しています。
惜しみなく知恵を出してくださった先人たち、貴方がいてよかった・・・。
応援し続けてくれた貴方、ありがとう!
留守中の仕事を引き受けてくれる皆さん、翼をありがとう。
ひっそり餞別を忍ばせてくれた方、涙で前が見えません・・・。

海の向こうへ行って参ります。_c0049825_1335129.jpgみんなの気持をスーツケースに詰め込んでいますから、なお重い!どうしても重量オーバー気味になります。持って帰るもの、胸にしまえないくらい大きくで重いかも知れない?
ふふ、ま、気負わずに参ります。

一期一会 (T_T)
歩々是道場 (--;
明歴々露堂々 (@@;
無事是貴人・・・ (^o^)

いろんな思いが過ります。半年前は想像していなかったことが起きる。それが人生です。でも恐れず受け入れていけば道は開けるかも知れません。思っていた道とは別かも知れないけれど・・・。
by soukou-suzuki | 2008-10-02 01:15 | Hikari NOW!
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