ごくありふれた日常の時間に、突然やってくるスペクタクルな瞬間。このオフィスにいると、これに出会えるのです。ブラインドを全開にして、熟れて、愁うる、センチなお空を見渡す・・・。見えなくなるまではせめてお見送りしていたい一刻(ひととき)。こんな色の空を背景にして、祖父母が野川にかかる橋の上から、バス停に向かう母や私をずっと見送っていたことがあったかも知れない。なぜか狛江の景色を思い出すから。あ、皇居って考えてみたら、国民みんなのお爺ちゃん御婆ちゃんの家なんですね。図々しく懐かしく思ってもいいのかも。