おむかいはベーカリー

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『奥様は魔女』というアメリカのテレビ番組が懐かしい。矛盾に満ちていたけれど大好きでした。
コメディだから、奥様が魔女なゆえに、ダーリンが困ることが中心のお話だった。でも番組タイトルが脳裏に色濃く残ったのは、奥様が魔女『だったらいいな』のニュアンスが含まれているからじゃないかしら。ハリーポッターも、キャラクターや物語に別段ひかれはしないけど、『学校が魔法を教えてくれるところだったらいいな』とは今でも思ってしまう。それくらい、学び家には自分を劇的に変えてくれる何かを期待するものかも…。
さて、今の二人暮らしに、新たに家族を増やすとしたら、サマンサでもハリーポッターでもなく、日本人ならやっぱりドラえもん。
『凄さ』が未来のテクノロジーに因るもので、ドラえもん個人の能力に因らないだけに、いつも謙虚で偉ぶらない彼が好き。いつもしぶしぶ、やむを得ずという感じで、紛争解決に未来のテクノロジーを使う。一方で、いつもその功罪を慮りながら…。そして時折は悲劇を見る。『優れている』ということは『完璧』ではないのだ。
凄い力を行使すれば、いろんな凄い結果を招く、最初に望んだのはほんのささやかな窮状凌ぎだったのに・・・。一旦、頼ったら、結果ごと受け容れる心が大事。のび太君はドラえもんと決別しないからこれを知っている様子。
考えてみたら、『奥様は魔女』でも、ダーリンが災難だった理由は、奥様が魔女の家系だからではなく、姑が婿殿を侮っているから起こる災難だったっけ。いつも姑に負けっぱなしで、サマンサに助けられるダーリン。いつもジャイアンに・・・というより世の中の動きについていけないドン臭いのび太君。
自分の能力じゃどうしようもできないところへ救世主が現れるのは、ポジティブ思考の人には「物語の世界」と否定されそうだけど、出逢い上手はこの世にたくさんいる。ダーリンものび太君も、奇跡の人に出逢う資質を持っていたのでしょう。それは番組最後に見せるサマンサとダーリンのキスシーンや、ドラえもんにすがって涙を飛ばしながら「ドラえもん、ありがとう~っ!」と感謝に咽ぶのび太君の姿が教えてくれるのです。
『感謝する』、という能力が、実は一番の魔法だと思うのこの頃です。

あ・・・それで、自宅目の前のマドビルに変化がありました。2階にパン屋さんができたのです。
そう、「おむかいはベーカリー」になったわけ(^^)v
単に「奥様は魔女」と「おむかいはベーカリー」のゴロが似ているところから、こんなわき道まで彷徨いこんでしまったのです。
これからは、雨の朝にも焼きたてパンのある生活が・・・。感謝♪
by soukou-suzuki | 2007-06-07 12:23 | Hikari NOW!
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