リハーサル演奏会

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すみだトリフォニーホールで、オーケストラのリハーサル演奏会を鑑賞しました。本日8月27日の、SUNTORY HALL(サントリーホール)での本公演へ向けてのリハなのです。こういう形式で音楽を聞くのは初めてで、指揮者と演奏者との「会話」を聞けちゃいました。「音楽工場」の棟梁と職人のあうんの会話を聞けて収穫でした。マニアックな社会科見学とも。でも、何処の現場にも共通する真理が働いていますね。

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用賀→錦糸町はもはや乗り換え無しだったんですね・・・って疎すぎます?
何時の間こんなに伸びた路線に改めて驚く(><;


先ず、オーケストラが全員私服なのが新鮮。しかもめちゃくちゃカジュアルな(横縞シャツなど)状態で、真剣に演奏する姿は初めて見ました。何処の世界でも、稽古場には稽古場にしかない厳しさがありますね。部活時代も思い起こす。
また、オーケストラがステージで黒い服を着る意味がわかりました。やはり「楽器」そのものをビジュアル的にも引き立たせるための演出なんですね。私服軍団だと色が氾濫して、個々人が持っている楽器がよく見えないのです。ヴァイオリンの弦の動き(あの美しい大波小波!)も見えないのです。
でも音はしっかりと調和していて(あたりまえ?)、混ざり具合も一番よい席で聞けたので満足です。今回拝聴した公開リハーサルの内容は以下の2曲です。

サントリー音楽財団サマーフェスティバル2006/MUSIC TODAY 21 第16回芥川作曲賞選考演奏会のリハーサル
河村真衣:闇に沈んだ海
糀場富美子:未風化の7つの横顔


芥川賞は音楽祭でも特に権威ある賞だそうです。(無知ですみません^^)指揮者の小松一彦による解説で、また少し音楽の世界へ近づいて見ることができました。その中で印象的だったのは、「現代の音楽のほとんどは、こうして受賞作となっても、その一回きりしか演奏されずにお蔵入りしてしまう…」という話。なんと勿体無い。なおさら耳を澄ませなくては!
「闇に沈んだ海」では、「闇」「潮流」「浮沈」を感じる旋律で、胎動のような、うねりのような、波動のような、1/f揺らぎが、体内の血液や細胞に含まれる特定の分子をひきつけたり押し上げたり絶え間なく揺さぶっているようでした。
「未風化の7つの横顔」は広島出身の糀場氏が登壇し、「8月6日は原爆の日です。風化させてはならない思いを、7つの楽章で表現しました・・・」と、各楽器の音に托した意味や願い、祈りを語りました。鐘の音、憤り、子供たちが天上で遊ぶ気配・・・もっと作曲者のトークを聞いていたかったし、できれば先に作品の解説を聞けると、理解度がぐんと高まり、音楽啓蒙活動として普及講演の効果が上がると思いました。

つばめグリルでランチ。音楽好きの山本容子さんの誕生日なのでご招待。創業以来のハンブルグ・ステーキを食べながら、ドイツの話、旅の話、海外コンサート・チケット予約の話、そしてまた音楽の話となりました。
音楽と星空(星座)をこよなく愛する乙女ちゃんは管理栄養士さん。↓
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by soukou-suzuki | 2006-08-27 01:49 | Hikari NOW!
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