能楽堂を訪ねて

お茶の楽しみはあらゆる芸能、文化に繋がることができること。
今日は代々木の能楽堂に浅見滋一先生をお尋ねし、装束や面、揚げ幕について教えて頂きました。
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(笑)補佐のはずが、紋付きで…先生風過ぎて失礼しました。
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私は働き着の大島紬で行きました。和服は、ひっかけたり傷つけたり、塵を撒いたりしないので、よそ様にうかがうのに安心です。
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今回のご縁も、松下さんが浅見先生に謡いを習っていたからこそ。
先生の弟子への信頼と愛情を感じました。
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揚幕。間近で見ることさえ初めてです。
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命のように大切な面。
江戸時代のもので作者は不詳。惚れ惚れするいい顔をしていらっしゃいます。
(自然に面にも敬語です)
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私たちには、日本人という役得がある
ことを強く実感します。
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そのことに、日々気づかせてくれるのが「お茶」、茶道です。
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そこに在ることに気づかないで過ごせば、無いも同然の宝尽くしに溢れた日本。先生はそのことを伝える一任者。先生と御一緒していると、どんどん能が好きになります。
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このような幸運は、偶然や、まして望んで得られるものではありません。
ある情熱が、ある人の誇りに届いた瞬間に起こり得た、つかの間の蜃気楼でしょう。
全ては人様のご縁に繋がり、お茶により交差する接点に私が幸運にも居合わせたのです。
ただ私は、人よりも辻に佇んで、行き交雲や鳥、人様の「えにし」を、眺めていることが多いのかも知れないけれど…。

心に残る素晴らしい日でした。
ここに導いてくれた全てに合掌。
今日の気付きをどう、誰につたえていけるかしら。

先ずは、4月12日に浅見先生の「千手」
を御一緒しませんか?面の向こうに、慈愛に満ちたあの眼差しがあることを知り、見る目が開けたら幸いです。
by soukou-suzuki | 2013-01-24 21:16 | 学びの函
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