畠山記念館 三喜会 席持ち

来年の話で恐縮です。畠山記念館から。
新橋の三木陶さんが主催する「三喜会(茶会)」で、席持ちをすることになりました。
2011年4月22日(日)、畠山記念館の紗那庵(しゃなあん)にて立礼席の薄茶を私の社中で担当いたします。10月22日の朝、会場下見会があり、紗那庵を拝見して参りました際の様子です。
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雨に濡れた翠がしっとり鮮やかに目から心に沁み渡ります。露地の石の一つ一つが綺麗です。畠山の庭は、うっそうと大木が茂る大好きなスポット。樹齢300年の赤松の木肌は見るたび芸術的で感動します。
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紗那庵内部。三畳隅炉。天井は吹き抜けで客座は土間、点前座は能舞台の橋がかりのように下手から上手へと横向きの立ち姿を見せる席。窓や出入り口の位置取りは対象的ですが、五島美術館の富士見亭に似ています。
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こちらは明月軒の広間。欄間の舞扇が男子的ロマン派。
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火起こしは明月軒の台所で。紗那庵の水屋の火元はこじんまりと。それでも紗那庵のお水屋は五畳たっぷりあるからゆとりです。
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ちょうど半年後、社中の皆さんがここで麗しくお点前してくださることでしょう。来月から炉を開き、炉の最後の4月です。隅炉に戸惑わなければ大丈夫、ですね。

現在は『畠山即翁 美の世界』を展覧中。
重要文化財の伊賀花入「銘 からたち」や、鈍翁ご執心の柿の蔕茶碗「銘 毘沙門堂」、弓なりカーブと痛いほど樋の深い本阿弥光甫作茶杓「銘 谷風」、利休消息と一緒に展示された長次郎作の赤楽茶碗「銘 早船」など、16~17世紀の逸品が即翁を軸に、惜しげなく展示されています。
美術品に加え、展覧会場の静けさとほの暗さ、人口密度の低さは秀逸。さらに絨緞にスリッパ履きで、足から感じる和みの優しさ。磯菊のかかった茶室で薄茶を所望(400円)すれば、茶味に浸っている人生にいつも感謝したくなる美術館です。

畠山記念館サイトから
畠山一清(はたけやま いっせい)即翁(そくおう)
創立者畠山一清(1881―1971)は能登国主畠山氏の後裔で、東京帝国大学工科大学を卒業、技術者としてポンプの開発に取組み、株式会社荏原製作所を興して実業界に名を馳せました。事業のかたわら、即翁と号して能楽と茶の湯を嗜み、長年にわたり美術品の蒐集に努めました。昭和の初めには旧寺島宗則伯爵邸のあった白金猿町の土地約三千坪を購入、明治13年に天覧能が催されたという由緒あるこの地に、奈良般若寺の遺構や、加賀前田家重臣横山家の能舞台などを移築して、私邸「般若苑」を造営し、昭和18年に開苑の茶会を催しています。
by soukou-suzuki | 2011-10-24 17:30 | 計画中
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