月曜日の静寂

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月曜日のランチを一人で過ごす。
新東京ビルの地下にあるタイ料理のバンコクキッチンは、一時以降来店のランチにホットドリンクとデザートのバーがつく。
朝から上がらない体温を、酸っぱ辛い汁麺で温め、紅茶で一息つく。
今週は当番週。

c0049825_18225078.jpg職場の窓から眺める皇居も紅葉(主に黄葉)の盛り。
常緑と青空を背景に、ソプラノみたいな甲高い黄色を射し込んでいる木々。



一週間前、目の前で突然人が逝った。
どうしてよいかただおろおろしながら、それでも手を握って名前を呼び続けた。
甲斐なく亡くなったと聞かされ、虚しさと無力感にさいなまれた。
同時に、父の突然死に際したときを思いだし、目の前に見ていた半眼の患者と重なった。父の死と、そこらか連なる一連のシーンが何度もフラッシュバックして、しばらくはふとした拍子に嗚咽した。
一人でいるときがほとんどだった。

17年前に父を亡くしたときより、私の一週間はさらに濃密になっていた。おかげで、あれから一週間に生じた実に様々な出来事が、悲喜こもごもを尽くした晩秋の濃厚なひとときが、あの日を強力に過去に押しさりつつある。

尋常でない汗。左手に残る冷たくなりゆく指の感触。呼吸ともつかぬ息の匂い。瞼の下の虚ろな瞳。
過去にしまっても忘れはしない。様々なことに気づかせてくれた恩人だから。


あの日誓ったことは、毎日を悔いなく生きようということ。
自分を、自分が大切にする人であろうということ。
ほんの僅かでも、いつか役に立つのなら勉強もしようということ。

それから、命の美しさを堪能しようということ。

もうすぐ父が逝った季節。そしてそれは、私が産まれた季節。

木々の葉が、それを知らせている。
by soukou-suzuki | 2010-11-29 14:00 | Hikari NOW!
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