ホット缶抱き春の夜の雨を聴く ひかり
信濃鉄道の御代田駅で一人、春の雨を聴きながら書いています…。
この三日、天候は温暖、お日さまも燦々と浴びて、よく歩きよく眠り、よく考えました。ほとんどは俳句をだけど…。
これから軽井沢へでて、新幹線で帰ります。新幹線ができて、一時間で都心につながってしまっても、浅間山麓らしい春は残っています。
信濃鉄道が切り離されて取り残されたお陰様で、幼少時代の原風景の一つが保存された。このホームにいるとリュックを背負って毎夏松浦民族大移動をしていた頃と同じベンチが目に入る。
ローカル線ぎぎぎぎがしゃん春の旅
胸薄き辰雄の遺影鳥雲に
コンパスの針真っ直ぐに鳥帰る
踏青や切株に坐す女在り
引鴨のなほき首筋羅針めく
囀(さえずり)に添ふサイフォンの交響曲(シンフォニー)
ひかり
不調、不調、不調。胸に突きくるような、あるいは匂いたつようなインパクトはゼロ。休養は得たのだけど、やや活力不足?がいなめない(~ヘ~;)ずいぶん、外(国)の空気吸っていないものね…。外を見て驚いて、帰ってきて和の良さを実感する、この呼吸法が私の俳句の原点だから。(^^ゞ